員の方が僕に・・・

「今日、仕事終わったら所長が話あるって。」

 

  • 僕は、何かミスったのか?
  • 何か間違ったことしたのか?
  • まさか、まさかの降格・・・・

 

その日1日は、まったく仕事が手に付かず
ネガティブなことばかり考えていました。

 

そして・・・

仕事が終わり所長のもとへ・・・

 

最初の一言目は、

 

「なぁ~に、ビビッてるんだよ~」
※そっち関係の人ではないですよ。

 

所長:「まぁ~、ファミレスでも行くか~」

僕:「あ~はぃ。」

 

車には社員1人と僕。計3人乗って目的のファミレスへ・・・
車内では、世間話・・・でも心臓バクバク。

まるで、悪いことをしてバレたときの心境・・・

 

「何言われんだろう・・・」

 

・・・繰り返しお経のように心で叫んでいました。

そして、ファミレスに到着し席に付き所長の一言目が今でも忘れられない言葉に。

 

所長:「こっち側の世界に来い!」

 

僕:「ん???」

僕:「どーゆうことですか?」

 

オーダーしたフルーツ盛り合わせのみかんを食べながら所長は話を続けて、

 

所長:「リーダーにならないか?」

 

僕は即答しました。

 

僕:「え~っ、嫌です!」

 

そして、所長はまったく予想もしてなかったことを次に言ってきました!

 

所長:「おまえ、何もわかっちゃいね~なぁ~」

 

・・・そう!

そうなんです!

 

あの、丸メガネリーダーの口癖です!

 

所長のマネをしていたのかぁ・・・・と、そのとき初めて気づきました。

 

所長:「なんで、イヤなんだよ?」

僕:「大変そうだし、僕には向いていないからです。」

所長:「じゃ、リーダー手当付けるからどうだ?」

 

僕:「えっ???」

 

知らない世界でした。

 

リーダーになると「リーダー手当」が付くことに・・・

 

本当は「いくら付くんですか?」と聞きたかったんですが、とてもそんなこと言える雰囲気じゃありませんでした。

 

・・・で、結局、渋々リーダー引き受けることに。
・・・お金に目がくらみました(汗)

 

リーダーになった僕の見る世界は今まで見たことがない景色が広がっていました。

澄んだ景色が見える

この景色は、出世した人にしか感じることのできない世界で、澄んだ景色に見える人もいれば、黒く歪んだ景色にしか見えない人がいます。

 

僕は前者の方で、澄んだ景色が見えリーダーという仕切りをするポジションが「天職」だったのかもしれません。

 

そして、次の日、みんなの前で紹介されて晴れてリーダーに。

 

リーダー生活が始まって、時給がさらに100円UPし、尚且つリーダー手当。
そして、派遣なのにボーナスまでもらえるようになりました。

 

丸メガネリーダーと二人体制になったことで、職場は円滑に回っていきます。

 

それが、所長の狙いだったらしく、100人を1人で管理する丸メガネリーダーは所長に意見していたそうです。

 

「リーダーをもう一人作った方が良いのではないでしょうか?」と・・・

 

そのときに、丸メガネリーダーは一枚も二枚も上だと気付きました。

 

僕なんかは、「嫌い」「真面目過ぎる」「ダサい」・・・だけど「仕事はできる」と表面上しか見えていなかったのに対して、丸メガネリーダーは、現場の事をしっかり見て感情で物事を判断はしません。

 

  • どうやったら上手くいくか?
  • どうやったら円滑に職場が回るか?
  • 誰がリーダーに適切か?

 

常に人を見ながら現場も見る大役をこなしていたことにリーダーになって気付きました。

 

それからの毎日は考えることだらけ…

 

たぶん忙しかったのだと思いますが、

リーダーのことが嫌いだと言う感情を考える余裕すらありませんでした。

 

そして、僕はリーダーになって「今まで見たこともない」とんでもない壁にぶち当たるのです!

 

第1章:仕事の楽しさを東京で知りました。
第2章:リーダーは、身長165cmで丸メガネ、天然パーマで前歯無し!
第3章:こっち側の世界に来い!←今はココ
第4章:おまえは優しすぎるんだよ!
第5章:おいっ!誰の指示でそこにいるんだよ!!!
第6章:まさかの…工場閉鎖
第7章:こんなにも違うのか!閉鎖での工場長と課長の人生
第8章:次の仕事はまさかの本社勤務の営業
第9章:所長との出会いが人生の財産、そして分岐点に・・・