場は、僕と丸メガネリーダー2人体制ですが、どちらかが休みのときは当然1人。
正直、僕が1人のときは目も明けられないほど忙しかったことを覚えています。

 

結果が全てのリーダー職に丸メガネリーダーとの差が出てきます。

 

初めは「リーダー成り立て」だからしょうがないと、
社員の方が言ってくれていましたが、
いつまでたってもその差が埋まることはありません。

 

何故、1人になると現場は上手く機能しない上、

メガネリーダーとの差が出るのだろう???

 

単純な評価としては、
丸メガネリーダーが1人の時は、2人体制時と変わらないが、
僕が1人になると生産性が確実に落ちるってことです。

 

その差のことを社員にも相談しましたが、
僕の理解できる範囲の納得出来る返答が返ってこなかったので
思い切って所長に相談することにしました。

 

まず、差が出ていることを最初に相談して、自分に対してイライラしていました。

そして、思わずこの言葉を発してしまうのです。

 

僕:「リーダー向いていないんで辞めたいです。」

所長:「ふっ。」

 

ニヤっと微笑んで続けてこう述べます。

 

所長:「おまえは優しすぎるんだよ!」

僕:「えっ?」

 

所長:「いいか、仕事を円滑に回すためには嫌われないと回らないんだよ!」
所長:「おまえは、みんなの顔色やわがままを受け入れすぎ!」
所長:「100人の感情を悟っていては体がいくつあっても足りないぞ!」

 

またまたわけ分からない知識を植え付けられていきます。

 

所長:「おまえが一番仲の良いY氏を使って演技してみろ。」

僕:「えっ?」

所長:「現場でY氏を大きい声で怒鳴るんだよ。」

僕:「えっ?」

所長:「そしたら今よりも仕事が円滑に回るようになるから。」

僕:「あっ~はい。」

 

何言っちゃってるの?

 

そんなの絶対無理!って言いたかったのですが、
その時の僕は、「現場をどうにかしたい!」気持ちの方が勝っていました。

 

・・・後々気付くんですが、

僕と丸メガネリーダーが決定的に違うところがありました。

 

風貌とかではなく、部下との会話時間です。

 

部下とたくさん話すってことは、仲が良いからですよね?

仲が良いってことは、私情が入るのでキツイ仕事をお願いするとき、顔色をうかがってしまう。怒ることも出来なくなるってことです。

 

丸メガネリーダーが話す人って、僕と上司のみ。
後は、遮断しているのか敢えて話さないのかはわかりませんが、
リーダー職と言う仕事を徹底しています。

 

たぶん、仕事は仕事で割り切っているのだと思います。

 

仕事を円滑に回すって自分の環境も変えないと無理なんだとその時に学びました。

 

第1章:仕事の楽しさを東京で知りました。
第2章:リーダーは、身長165cmで丸メガネ、天然パーマで前歯無し!
第3章:こっち側の世界に来い!←今はココ
第4章:おまえは優しすぎるんだよ!
第5章:おいっ!誰の指示でそこにいるんだよ!!!
第6章:まさかの…工場閉鎖
第7章:こんなにも違うのか!閉鎖での工場長と課長の人生
第8章:次の仕事はまさかの本社勤務の営業
第9章:所長との出会いが人生の財産、そして分岐点に・・・