場が閉鎖することで、地位が上の方々の動きも活発になってきます。

■工場長の話

工場長は、3年ほど前に赴任して来たばかりの人でかなりのやり手。

赤字を何とかするために来たと思われます。

非常に厳しい人で、現場に顔を出す時なんかは、
正社員の方を怒鳴りまくり。

 

僕から見た印象は、只々怖かった・・・それだけです。

 

でも、あの時は不思議に感じたんですが、
赴任してきて2年程で違う工場に異動になったんです。

やり手の工場長が、ですよ。

 

後から聞いた話ですが、
閉鎖する情報を早めにキャッチしていたらしいです。

 

2年というスパンの中で結果を求められていたらしくて、
全力を尽くしたがどうにもならなかったらしい。

 

やり手の工場長が手の施しようがない程、
工場は、ボロボロ状態だったということです。

 

そんな工場長の次の赴任先は「おもちゃ」工場でした。
役職は工場長のまま。

 

これも僕の推測に過ぎませんが、
立て直しがダメだったとしても、
次が約束されていたのかなぁと思います。

 

仕事が出来ることで
ヘッドハンティングされたりすることもこの時に学びました。

 

■課長の話

課長は、閉鎖される1年ほど前にマンションを購入していました。
しかも25年ローン。

詳しい価格等はわかりませんが、
閉鎖されることで次の職を決めるのにかなり時間がかかっていました。

 

当然ですよね・・・

 

結婚もしてて、子供も2人いて尚且つマンションですから・・・。
課長職での給料に見合った仕事でなければ生活が厳しいのですから。

 

そんな課長とうちの所長のやりとりが印象深かったので、
記述します。

 

 

課長は、次なる仕事を「佐川急便」に決めていました。

当時、佐川急便と言えば給料が高い人で100万円とも言われていた時代です。

 

課長:「次、佐川に行くしかないよ。」

所長:「バカじゃないの!」

 

所長は口が悪かったので、正規社員の課長さんにもこんな感じです。

 

所長:「今まで、管理で体を使わなかった人間がいきなりガテン系なんか無理だよ!」

所長:「佐川に行くぐらいならマンション売れ!」

 

その後、課長さんがマンションを売ったか?佐川に行ったか?は不明ですが、都内で、一般サラリーマンが、マンションを買う、一軒家を買うことは自殺行為だって言っていました。

 

所長の考えは、「都内なら賃貸」だそうです。

 

良く巷では、「夢のマイホーム」とか言いますが、
あれは何も知識がない庶民が買っちゃうんだよとも言っていました。

 

人それぞれ価値観が違うわけですが、
今の僕なら迷わず「アパート」を最初に購入すると思います。

 

知識はそんなに深くないですが、
1~2部屋に自分たちが住んで他は人に貸す。

そして、家賃収入でローンを返していく。

これが賢いかなって思っています。
現に40才でアパート経営で食ってる人も僕の知り合いにいますので www

 

第1章:仕事の楽しさを東京で知りました。
第2章:リーダーは、身長165cmで丸メガネ、天然パーマで前歯無し!
第3章:こっち側の世界に来い!
第4章:おまえは優しすぎるんだよ!
第5章:おいっ!誰の指示でそこにいるんだよ!!!
第6章:まさかの…工場閉鎖
第7章:こんなにも違うのか!閉鎖での工場長と課長の人生←今はココ
第8章:次の仕事はまさかの本社勤務の営業
第9章:所長との出会いが人生の財産、そして分岐点に・・・