A先輩を超えたと確信した理由は、

「ラク」をしていたポジションに僕が付いたこと。

 

要は、リーダーから「A先輩より優れている」と認められた瞬間でもあります。

 

ある日、僕は、リーダーから個別に呼ばれ、

 

” 今日から、お前がAのポジションで働いてもらうからな ”

 

その瞬間、体に電流が走りました・・・

その電流は、怖さもあり、僕にそんな大役こなせるのか?という不安・・・

 

しかし、不安とは裏腹にうれしさもありました。

 

なにせ、時給が「50円」上がるからだ。

 

あなたも時給が上がる瞬間というのはやる気が出たり、心に余裕が出たり、「なぜ、働いているか?」といえばお金のためでもあるので、時給が上がることは決してマイナス感情ではないはず。

 

なので、素直にうれしかった・・・

 

他の従業員から見ればそのAポジションは、出世であり、
次期リーダー候補と呼ばれるポジション。

 

前記事でも言いましたが、12時間労働なのに6時間しか働かなくてもいいポジションであり尚且つ、時給が高い・・・

 

この時、会社という組織の「管理職」という立場を少し知った瞬間でもあります。

 

リーダーは、身長165cmで丸メガネ、天然パーマで前歯無し!

その後、A先輩はどうなったかと言うと・・・

 

会社を辞めていきました・・・

 

辞めた決定的な理由は分かりませんが、プライドは人一倍高かった人だったんで、僕に抜かされたことがショックだったのかもしれません。それか、今まで6時間分しか働いていなかったのに、降格して12時間汗水垂らしながら働くのが嫌だったのか・・・

 

ただ、A先輩が辞めてからいろいろなことを考えさせられました。

特に、「感謝」・・・この気持ちだけが先行していました。

 

もし、A先輩がいなかったら今の僕はいませんし、
仕事を「楽しい」と感じることもできませんでしたし。

 

また、他人のために「全力」で力を貸すというスキルを教えて頂いたし、それをスキルと思わせてくれたのは事実。もちろん、日常生活の中で「力を貸す」という行為自体は当たり前かもしれない。しかし、当たり前の中に、「気付く」ことが出来なければ、今後、仕事に活かせることは出来ないのです。

 

その上で、A先輩には感謝しかない。

 

本当にありがとうございました・・・という気持ちでいっぱい。

 

 

 

そして、次なる目標は、上司であるリーダー。
A先輩越えをした僕は、自然とリーダーを目で追うようになっていったのです。

 

・・・でも、勘違いしないでくださいね。

 

僕が、リーダーになりたくて目で追っていたわけではなくて、敵意むき出しで、ただただ、リーダーがキライだったから見てしまう・・・そんな状態なのです。

 

 

今思えば、なぜ嫌いだったのか考えてみると・・・

上司であり、追い越したい人間でもあったからではないかと思います。

 

嫉妬?????

 

でも、でも、でも、それだけではないんですよね・・・

 

 

 

 

とにかく・・・

 

 

 

 

そのリーダーは・・・

 

 

ルックスがダサかった・・・

 

だから、命令なんて聞きたくないし、怒られることもムカつくし・・・

 

 

考えてみてくださいよ。

 

もしね、あなたの上司が出川哲郎なら反抗したくなるでしょ?って話。
(出川哲郎をディスってるわけではありません、リスペクトしてますから)

 

で、そのルックス・・・・・

 

小っちゃくて、生意気で、言葉遣いが悪くて…
身長が165cmで丸メガネ、天然パーマで前歯無し。

 

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極めつけは・・・

 

 

 

 

 

ハゲ

 

M字ハゲちゃびん!!!

 

 

人は見た目で判断してはいけないけど、
その当時は若かったのでルックスが激しく左右される年頃でしたので (笑)
(今は、そんな感情などありません、年を取れば誰でもハゲますので・・・汗)

 

しかし、見た目がそんなルックスでもリーダーはリーダーなのです。

 

仕事は出来るし、とにかく真面目です。
そして、「忙し過ぎる」・・・のがリーダーでもあります。

 

全体の流れ、従業員100人の指揮・命令、会社社員からのクレーム対応、ポジション変更、会議、全体朝礼・・・

 

A先輩のポジションになるまでは、ただ、働いていればお金が振り込まれる・・・そんな当たり前の環境下で働いていましたが、これからはリーダーの下で働くということは、リーダーの仕事が何もかも「見えてしまう」ということなのです。

 

いや・・・

 

見てしまう・・・と言った方が適切かもしれません。

 

見えてしまうということは、その仕事がいかに大変か分かると同時に、リーダーというポジションの責任の重大さも知ってしまう・・・何より1番億劫だったのが、会社社員とのコミュニケーション。

 

派遣社員というのは、会社社員からの指示の元動くのだが、リーダーというのはその指示の総括をしなければならない。つまり、会社社員から頂く指示が適切なのか、不適切なのか、出来るのか、出来ないのか?その決断を「即座」にしなければならない。

 

・・・もしかしたら、

 

あなたには「仕事」という括りで考えればリーダーの仕事なんて「簡単」というかもしれません。けど、リーダーになる前というのは、心がナイーブになりメンドクサイけどやらなければならないという「強制」が入り混じる、複雑な心境なのだ。

 

まぁ、こんな話したところで、まだまだ、僕は、リーダーではないし、単なる「リーダー候補」の感情だ。

 

だから、

 

”絶対にリーダーにはなりたくない”
万年、リーダー候補で頑張ろう!

 

と、丸メガネリーダーの仕事ぶりを見てそう思うようになりました。

 

組織図で言えばこんな感じです。

所長 ⇒ 社員 ⇒ リーダー ⇒ A先輩のポジション(僕) ⇒ 100人のバイト達

 

リーダー候補のうま味!!!

リーダー候補として働き始めた僕は、時給も上がり懐にも余裕が出てきましたが、

もう1つ、スゲーうま味がありました。

 

 

 

それは・・・

 

 

 

女子受けがイイ!

モテモテ www

 

会社の女社員からは、チヤホヤされるし派遣女子からも常に声がかかる・・・

 

電車通勤時、同じ車両になれば近くに接近してきて、相談事や悩み事をされたり・・・

 

デート

 

 

バレンタインデーの時なんかは、義理チョコだけど20個くらいもらえたし・・・

 

バレンタイン

 

1番は・・・

 

女性の声・・・甘えた声を出すんですよ www

まぁ、甘声のときは、決まって「お願いごと」をされるときですけど・・・

 

  • この仕事大変なので1人じゃ無理~
  • 疲れたので、ちょっと休憩してきてもイイですか?
  • あの人嫌いなので、一緒に仕事したくないです!

 

けど、かわいい女子から甘えた声でお願いことをされることは、男として悪い気なんてしませんよね?

 

下心というか・・・笑

 

 

なぜ、そんな現象が起きるか分かりますか?

 

それは、A先輩のポジションというのは、誰が見ても「出世」したことが分かる地位であり、仕事が出来る人間だからこそ、その地位に立てる・・・

 

約100人をごぼう抜きしたわけですからね~

 

後は、権力。

僕は、作業員からリーダー候補に出世した男なので「権威」も備わった。

 

つまり、仕事ができるカッコイイ男!!!

 

リーダー候補として働き始めた僕は、約100人のバイト達から信じられないくらい好かれました。所謂、リーダーとの架け橋役と愚痴のはけ口としてね。

 

● リーダーから理不尽なことで怒られた場合

⇒ムカつくよね~と同感する。

 

● 私のポジション変えてくれるようにリーダーに言ってくださいよ~と言われた場合

⇒おぅ!俺に任せろ!

 

● あいつと一緒に働きたくないよ~どうにかしてくださいよ~と言われた場合

⇒俺もあいつ気に入らないんだよね!了解~ www

 

わがまま気ままな派遣女子社員達は、
僕には何でも言ってくれます。

 

時には居心地良く、時にはメンドクサく・・・

 

一番メンドクサかったことはリーダーに何か頼むときですね。

そして、前歯がないくせに笑顔で決め台詞・・・

 

「おまえ、何もわかっちゃいね~なぁ~」

 

口癖のように毎回しゃがれた声で浴びせる名言。

 

その当時は、丸メガネリーダーと話すのも、目も合わすのも、すごくイヤで、イヤで、イヤで・・・頼みことをするときは苦痛でしょうがなかった記憶があります。

 

嫉妬・・・

そして、リーダー候補に就いて半年が過ぎ・・・

 

思わぬ話が舞い込んでくるのです。

 

第1章:仕事の楽しさを東京で知りました。
第2章:リーダーは、身長165cmで丸メガネ、天然パーマで前歯無し!←今はココ
第3章:こっち側の世界に来い!
第4章:おまえは優しすぎるんだよ!
第5章:おいっ!誰の指示でそこにいるんだよ!!!
第6章:まさかの…工場閉鎖
第7章:こんなにも違うのか!閉鎖での工場長と課長の人生
第8章:次の仕事はまさかの本社勤務の営業
第9章:所長との出会いが人生の財産、そして分岐点に・・・